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時速600キロのリニア技術、中国は年内に全面的に確立へ2020年06月26日

 中車四方股フン公司が開発を担当する時速600キロの高速リニアのテスト車両が21日、上海・同済大学のリニア試験線でテスト走行に成功した。

 リニア技術の概念は20世紀前半に生まれた。ドイツの技術者ヘルマン・ケンペルは1922年、列車の最大の抵抗が車輪とレールの摩擦であることからヒントを得て、列車をレールの上に浮かせ摩擦をなくせばより高速になるのではと考えた。ヘルマンは1934年、世界初となるリニア技術関連特許を取得した。

 その後ドイツ、日本、米国など複数の先進国が高速リニア技術の開発を開始した。うちドイツの高速リニアの最高試験速度は時速550キロに達し、上海で時速430キロの商業運営線を建設した。日本の高速リニアは時速603キロの試験速度を実現した。現在建設中の中央新幹線の営業速度は時速505キロに達する。2027年に東京〜名古屋区間が開通する予定。

 中車四方股フン公司副チーフエンジニアの呉冬華氏は「中国が開発中の時速600キロの高速リニア列車は、日本で試験・検証中のJRリニア列車と同じく、技術が最先端の次世代高速鉄道交通だ」と述べた。

 呉氏は「21日に・テスト走行に成功したテスト車両は、超高速状況における車体の軽量化、強度、剛性、騒音など一連の難題を解消し、軽量で高強度の次世代車体を開発した。超高速条件における複雑な流体構造物相互作用の制約を乗り越え、空気抵抗や浮力などの問題を解消し、空力性能が国際的な先進水準に達した。高精度の磁気浮上誘導、速度計測、測位装置及び制御システムを開発し、性能の指標が世界のトップレベルになっている」と説明した。

 高速リニア課題責任者で、中車四方股フン公司副チーフエンジニアの丁氏によると、高速リニアプロジェクトの研究開発は現在順調に進んでおり、テスト車両のテスト走行の成功と同時に、5両編成のプロジェクトテスト車両の開発も着実に推進中だ。計画によると、時速600キロの高速リニアプロジェクトテスト車両システムは年内にラインオフし、高速リニアの全面的な技術とプロジェクト化の能力を形成する見込みだ。  


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