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北京、中国人工知能都市ランキング1位に2021年10月29日

 2021年人工知能(AI)コンピューティング会議(AICC2021)が26日に北京で開催された。会議で発表された「中国AI計算力発展評価報告2021-2022」で最新の中国AI都市ランキングが明らかになった。それによると、トップ5都市は順に北京、杭州、深セン、南京、上海となり、6-10位は蘇州、広州、済南、成都、合肥という結果になった。

 注目されるのは、前年と比較して、南京が4位に浮上したこと、済南と成都がベスト10入りしたことだ。同報告によれば、計算力と応用が組み合わさった発展が、AIシーンの多様化した発展を推進した。AI業界の応用浸透度ランキングをみると、21年のトップ5の業界はインターネット、金融、政府機関、電気通信、製造という順になった。

 中国工程院の院士でクラウドコンピューティング・ビッグデータサービスを提供する浪潮のチーフサイエンティストを務める王恩東氏は、「コンピュータ産業は多様化、容量の巨大化、エコシステムの分散化の挑戦に直面している。一方で多様化したスマートシーンには多様化した計算力が必要であり、容量を巨大化したモデル、データ、応用規模には巨大な計算力が必要であり、AIが引き続き発展するためには計算力がこの上もなく重要なものになっている。他方でチップから計算力への転化には引き続き非常に大きなギャップがあり、多様化した計算力の価値はまだ十分に発揮されていない」と述べた。

 現在、世界的に有名なAIのリーディングカンパニーは巨大容量モデルに重点的に投資し、グーグル、マイクロソフト、NVIDIA、浪潮、北京智源人工智能研究院、百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)などが各社の巨大容量モデルを相次いで打ち出している。

 容量の巨大化の中核的な特徴はモデルのパラメータが多いこと、トレーニングデータの量が多いことだ。浪潮人工知能研究院が開発した世界最大規模の中国語AI巨大容量モデル「源1.0」を例にすると、パラメータ数は2457億、トレーニングデータの規模は合わせて5000GBに達する。    


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